【柴犬さんとの出会い】5ついにお迎え
迎えに行く日はそれはもう緊張とワクワクで大変でした。
犬舎に辿り着き、ケージなどの犬を飼うための一式も買い、わんこちゃんを…と思ったら、名残惜しく思われたのか、成犬もいいですよ、この子どうですか。と売り出し中の成犬を見せられました。
なぜこの段階で。。。
いやいや、子犬から育ててみたいんです、とお断りしてやはり名残惜しそうなやすしさんに見送られ我々は帰途に着きました。
やすしさんにも色々聞いた結果、ほぼ外飼いすると決めていました。
なぜなら…私が犬猫アレルギーなのです。
おいおい、犬猫アレルギーなのになんで飼うんだと思われる方、分かります。
そのせいで10年以上飼うのに躊躇していたのです。
飼うのに踏み切ったのは、アレルギーの症状は、肌や目のかゆみ、くしゃみくらいでそこまで重くなかったということ。
そして外飼いにする、という条件をつけたこと。
このふたつの条件のもと、飼うことにしました。
だって、本当に大好きで家族になりたかったんです。わんこが。
勿論子犬のうちは完全外飼いはしません。
ベランダに落ちないように加工したスペースを作って、そこに日中はいてもらうことにしました。
夜は家の中のケージの予定です。
そこで、釘を刺されたのが「迎えて1週間はむやみに触ったり可愛がったりケージの外に出さないこと」。
わんちゃんが新しい環境に慣れるまで待ってあげることが必要だそうです。
とても、苦しい。
かわいいかわいい子犬の時に1週間も可愛がれないなんて。
苦しいんですよー。。。
閑話休題
そう言えば、何故柴犬に拘るのかを書いておりませんでしたね。
そこまで大きな理由ではなく、単に私の好みです。
元々ビーグルか柴犬くらいのサイズ感のわんこを飼いたくて、その時たまたま日本犬のテレビ露出も増えていたのもあり、こう…自然と柴犬の情報を集めていたら、柴犬に魅了されてしまったんです。
私が柴犬キャンペーンをはっていたので、父も簡単に染まりました。笑
父も元々犬好きで、その辺に柴犬雑誌を置いたり私がぺらぺら柴犬の事を話したりしていれば…勝手にそうなりました。
亡くなった母はミニチュアシュナウザーが良かったらしいんですけどね。
それは知らん。
今となっては、柴犬ならではの魅力を数時間は語れます。柴犬を選んで良かった。
柴犬はいいぞ。
【柴犬さんとの出会い】4運命の出会い
様々なペットショップを回った我々ですが、疲れと共にひとつの結論に達したのです。
色、そこまで拘らなくていいわーーーと。
理由は簡単で、回った数々のペットショップの子は素人目で見てもなんとなく元気がなく、健康状態がまちまちに感じたからです。
あの理想とした、キリリとした日本犬の気配は感じられなかったのです。
とにかく、健康な子がいい。
そこで次に始めたのはブリーダー巡りでした。…とは言っても、2軒ですが。
1軒目は、買った柴犬専門雑誌にインタビューが乗っていた「やすし犬舎」という、柴犬界では名の知れたブリーダーさん。
2軒目は、やすし犬舎さんは赤柴が主なので、一応黒柴も見てみたいと思った我々が見つけたとある黒柴犬舎さん。(色にまだ尾を引かれている)
黒柴の犬舎さんでは赤ちゃんの黒柴を見せて頂けました。成犬はあまりいなかったように思います。
とても狭い土地で、個人の方がやってる感じでした。
そして、勝手にここなら!と信頼を置いてやすし犬舎さんへ。
犬舎前では我々が理想とした、武士のような趣のある柴犬が飼育されており、これぞ日本犬!という感じ。
期待高まります。
店内には子犬と母犬がケージに入れられておりました。きちんとされている印象です。
頑固そうな店主のやすしさんが出ていらして、色々と説明をしてくれたのですが、私の目は売り出し中だという1匹のメスの赤柴の子犬に釘付けになりました。
私が顔を近付けると、奥の方にいたその子は目の前のオスの兄弟犬を踏み越えて前にぐいぐいと出てきたのです。私を見て!とばかりに。
触っちゃいけないとのことだったので慌てて手を引っ込めましたが、触りたさ100パーセントでした。
ペットショップにいる、主に一般的に想像するような柴犬の子犬ではなかったと断言できます。
目はくりくりなどしておりません。切れ長で、ややつり上がった奥目。
小さくひ弱な手足ではありません。なんとたくましく太い手足!
ガラス越しに人間を見るのでもなく寝ているあの子犬とは全く違い、なんだなんだ!人間だ!と興味津々に近寄ってきます。
やすしさんに言わせると、人間をこわがるのではなく自分から好奇心で近付いて来る方が健康な子犬…だとか。
とにかく、私はその子に魅了されました。
イメージしていた、たぬき顔のくりくりお目目の…ではありません。どちらかというとキツネ顔で、すでにシュッとした感じまでありました。
その子は、我々が探していたメスでは最後の売れ残りだったのです。
「この子にする。この子がいい!!!」
運命を感じました。力強く言いました。
父も、この犬舎の犬達に魅了されたようでした。
その日は一旦帰りましたが、もう我々の中では決まったようなものでした。
これが、Mちゃんとの出会いでした。
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【柴犬さんとの出会い】3柴犬の子犬たち
まず我々は近場の大きなペットショップを回りました。
とにかく数を見て、わんこ達には失礼ながら比べてみようと思ったのです。
我が家は当時、白柴のメスを飼いたいと思っていました。
その頃、ソフト○ンクのお父さん犬が全盛期で、白い日本犬に魅了されていたのです。あの子は北海道犬でしたね。
それでなくとも、我が家系は何故か王道から外れようとする天邪鬼な性質があり、白でなくても黒!とか今思えば何言ってんだ、な事を考えていました。
なので探していたのも白柴中心。白柴ってなかなかいないんですよね。なので、オスメス関わらず
、ホームページで「ここ白柴いる!」と見るや駆けつけるという具合。
1度、正に理想的なのんびりとした可愛い白柴の男の子を見つけて、8000円払ってキープしてしまったこともあります。オスなのに!
「抱っこします?」と聞かれて抱っこしてしまったのが良くなかった…か、かわいい…!眠そうで、大人しくて真っ白で。
私はこの子にしよう!と父に言いましたが、落ち着けと諭されてキープに留まったのでした。
結果、その子もキープを外すことになったのです。
次回、運命の出会いに続く
【柴犬さんとの出会い】2 ストーカー予備軍
さて、柴犬を飼おう!となった我が家。
始めにしたのは情報収集でした。
柴犬とはどんな犬種なのか?
どんな特徴があるのか?
犬を飼うとはどういうことなのか?
とりあえず柴犬の専門雑誌、柴犬の飼育本などを買い漁りました。
そしてそれらの本から得た様々な知識で頭でっかちになった我々は、健康のために毎晩していたウォーキング中、散歩している柴犬を見つけては目で追うという、傍から見ればちょっと気持ち悪い人達になってしまいました。
我が家の近くのウォーキングコースには柴犬が多く、あの子もかわいい、この子もかわいい、と見ているうちに、父はアイドルを追いかける気持ちを疑似体験したようです。
情報収集、イメージトレーニングはバッチリです!
次に必要なのは実体験…そう、犬の散歩です。
私は祖父母が飼っていたシェルティを散歩したことがあったのですが、父は全くの未経験。
渋谷の某公園近くのドッグレンタルのお店で、ビーグルちゃん(残念ながら柴犬はいませんでした)をお借りしてうんち拾いからおしっこ処理まで体験しました。
終始引っ張られて理想の飼い主とは程遠い姿でしたが、犬からしてみたら本当の飼い主ではない人間に従う義理はありません。当たり前です。仕方なしでしょう。
さあ準備万端です。
いよいよ、柴犬さんに出会いに向かいます。
【柴犬さんとの出会い】1
我が家の柴犬は、2匹います。
母犬のMちゃん。そしてその娘、一人っ子(犬)のNちゃん。
Mちゃんとの出会いは運命的なものでした。
当時私は鬱病に悩まされており、唯一の家族の父とは毎日喧嘩の日々。お互いにストレスが溜まり、あわや家庭崩壊という状況でした。
そんな中、私は小学生の頃から熱望していた犬を飼いたいという話を思い出します。
どうやら、世間にはアニマルセラピーというものがあるというではないですか。
これを口実に、もしかしたら犬を飼えるかもしれない!!
意を決して父に話した時は微妙な反応でしたが、なんと二人共が通っていたメンタルクリニックの先生は大喜び!「是非飼いなさい!」と全力で背中を押してくれたのです。
こうして、我ら家族父娘の柴犬さん探しの日々が始まったのでした。